はじめに:スイングは進化している
こんにちは、みなゴルフコーチです。
かつては、スイング中に大きく左右へ体重移動をしながら、クラブフェースを開閉して打つのが“常識”でした。
しかし、クラブの進化に伴い、スイング理論も変わってきています。
今では、
- 体重移動を最小限に抑える
- フェースを開閉せず、軸回転で打つ
このような「軸スイング」が主流となりつつあります。
スイングの“地面反力”を解析するマシン
今、トッププロのスイングが科学的に解析される時代になりました。
私も何度か試したことのある「スイングカタリスト」という解析機では、スイング中の体重移動のパターンを3つの力で分析します。
スイングカタリストが解析する3つの力:
- 横運動(ホリゾンタル)
→ 右から左への移動 - 回転運動(トルク)
→ 軸の回転 - 縦運動(バーティカル)
→ 地面を押し返す“地面反力”
この3要素の使い方で、飛距離・方向性・再現性が大きく変わります。
私のスイングを測定してみたら…
以前の私は、いわゆる「ローテーション+体重移動」型。
「大きく体重移動した方が飛ぶ」と言われていた時代に育ってきたからです。
結果:
- 横運動がかなり優位
- 回転運動と縦運動がほぼ使えていない
プロの中でも飛ばし屋といわれる女子選手のデータと比べると、その違いに驚愕しました。
特にフットワークの差が大きく、私は“ボールをスライスさせて距離を抑える男子プロのようなデータ”だと言われたほどです。
現代のプロが使っている“飛ばしの技術”
最近の女子プロ、とくに飛ばし屋といわれる選手たちは、
**体重の2〜3倍もの縦運動(地面反力)**を使っています。
なんと、笹生優花選手は体重の3.5倍の縦運動を発生させていると言われています!
これが、飛距離の秘密なのです。
対して私は…
- 縦運動はその半分以下
- 横運動が強すぎてエネルギーが逃げてしまっている
これでは飛ばないのも当然でした。
大型ヘッドと地面反力の関係
昔は、「トップで右足にしっかり乗って、ダウンで左足へ移動し、フィニッシュは左足1本で立つ」
そんな大きな体重移動こそ飛ばしの秘訣とされていました。
しかし、クラブヘッドの大型化により、その考え方も変化。
今は「軸回転+地面反力」が主流です。
そして解析機の進化によって、
飛ばしには“回転運動”と“縦運動”も不可欠だとわかってきました。
トッププロの“使い分け”
トッププロといえど、3つすべてを完璧に使えている選手は少数派。
(※マキロイ選手は3要素すべてを高水準で使える数少ない選手だそうです)
一般的には、
- 横+縦
- 回転+縦
といった2要素の組み合わせで飛距離を出しています。
なかでも、飛ばし屋と呼ばれる選手たちは「縦運動」の数値が特に高い傾向にあります。
アマチュアゴルファーの8割は“横運動型”
一般のアマチュアゴルファーの約80%が「横運動」優位です。
つまり、右から左へ大きく体重を移動して飛ばそうとします。
その結果…
- 回転運動(軸の捻転)
- 縦運動(地面反力)
この2つをほとんど使えていないのが現状です。
まとめ:飛ばしの鍵は「縦運動」
現代のスイングでは、もはや
体重移動だけでは飛びません。
- 地面を押し返す「縦の力」=地面反力
- それに回転を組み合わせて飛ばす
この考え方が、トッププロの飛ばしの本質です。
解析機での分析結果からも明らかなように、
「飛ばしに必要な動き」は、昔と大きく変わってきています。
📌 参考記事:地面反力とは?詳しくはこちらをご覧ください。
地面反力について書いてある下記の記事も参考にしてみてください


脇本華選手も地面反力を使えるスイングに改造して飛距離が伸びたそうですhttps://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?&q=%e8%84%87%e5%85%83%e8%8f%af%e3%81%ae%e5%9c%b0%e9%9d%a2%e5%8f%8d%e5%8a%9b%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%b3%e3%82%b0%e3%83%ac%e3%83%83%e3%82%b9%e3%83%b3&&mid=851178257E35C65EB1D2851178257E35C65EB1D2&mmscn=mtsc&aps=53&FORM=VRDGAR

大きく体重移動をしても飛ばせないかもしれません
地面反力を上手く使えるように練習していきましょう
まとめ
- 横運動は抑え気味にして地面反力を使えるようにする
- 自分の得意な動き(横運動など)ともう1つの動きを組み合わせて飛距離を伸ばしていく
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