こんにちは、みなゴルフコーチです
前回のブログでは、「ゴルフクラブはL字」というお話をしました。
多くの方にとって、ゴルフクラブの構造を意識する新しいきっかけになったのではないでしょうか？
今回はその続きとして、L字構造のクラブが“インパクト”にどう影響するのか、
そして**飛距離を伸ばすために大切な“インパクト効率”**についてお話しします。
ゴルフクラブと回転の関係
まず、ゴルフクラブのフェースは自然に開こうとする特性があります。
これはクラブを水平に置いたときに、フェースが“開いた方向＝バックフェース側”に倒れることからも分かります。
つまりスイング中も、フェースは開きたがるのです。
そのため、正しいインパクトを迎えるには、
- クラブヘッドを回転させて閉じる動き（ローテーション）が必要になります。
スライスが出る理由もここにあります
初心者の多くがスライスで悩むのは、フェースが開いたまま当たっているからなんです。
昔のスイングと今のスイングの違い
昔は、小型ヘッド＆高スピンのボールだったため、
積極的にフェースを開いて→閉じるローテーションが主流でした。
しかし現在は、
- 大型ヘッド
- 低スピンボール
の組み合わせにより、スイング中のフェース管理が非常にシビアになっています。
なぜ回転しづらいのか？
大きなうちわを開いて→閉じる動作を想像してみてください。
小さいうちわなら簡単ですが、大きいと動かしづらいですよね？
それと同じで、大型ヘッドでは開いたフェースを閉じてコントロールするのが難しくなったため、
最近のスイングでは「フェースを開かないでそのまま押し込む動き」が主流になってきました。
現代のスイングは「腕を使わず、体幹で回す」
フェースの管理が難しくなった現代クラブに対応するために、
- 腕や手先をなるべく使わない
- 体幹で回す“軸回転”スイング
- 過度なスエーをしない安定した土台
このような動きが主流になっています。
飛距離に直結する「インパクト効率」
ゴルファーにとって飛距離の悩みは永遠のテーマです。
では、どうすれば飛距離を伸ばせるのでしょうか？
多くの人が「ヘッドスピードを上げよう」と考えますが、
実はもうひとつ大切なのが、**インパクト効率（ミート率）**です。
実際の数値で見てみましょう
同じヘッドスピード40m/sで打ったと仮定した場合の比較です。
【女子プロ】
- インパクト効率：1.5
- ボール初速：40 × 1.5 ＝ 60m/s
- 飛距離：60 × 4 ＝ 240ヤード
【アマチュアゴルファー（平均）】
- インパクト効率：1.3
- ボール初速：40 × 1.3 ＝ 52m/s
- 飛距離：52 × 4 ＝ 208ヤード
→ 同じヘッドスピードでも、32ヤードの差！
これは3番手もクラブが変わるほどの差です。
つまり、飛距離を伸ばすには「インパクト効率を高める」ことが非常に重要なのです。
ドライバーだけ飛ばない人の共通点
男性の生徒さんに多いのが、「アイアンは飛ぶけどドライバーが飛ばない」という悩み。
その原因の多くが、ダウンブロー（上から打ち込む）スイングです。
ドライバーはアッパー軌道、もしくはレベル（平行）な軌道で打つのが理想です。
よくある誤解：
「上から打ち込まないとしっかり叩けない」と思っている方が多いですが、
アッパー軌道で当てた方がスピン量が適正になり、飛距離が出ることが多いんです。
実際のレッスンでよくある反応
ドライバーでアッパー気味に打ってもらうと…
「あれ？さっきより全然力入れてないのに、飛びました！」
と驚かれる方がほとんどです。
力任せに振るより、効率的にインパクトできる方が飛ぶ。
これはプロとアマの大きな違いでもあります。
効率の良いインパクトにするために意識すべきこと
- ✅ ドライバーではダウンブローにならないようにする
- ✅ スピン量と打ち出し角を適正に保つ
- ✅ フェースを開かず、押し込むように打つ
- ✅ ヘッド軌道とボールの飛び出し方向を一致させる
まとめ：飛距離は“力”ではなく“効率”で伸ばす
- ゴルフクラブは進化し、スイング理論も変わっている
- 大型ヘッド・低スピンボール時代では「開かず打つ」スイングが主流
- 飛距離アップのカギは「ヘッドスピード」よりも「インパクト効率」
- 同じスピードでも、ミート率が高ければ30ヤード以上差が出る！
📣 「一生懸命振ってるのに飛ばない…」という方は、まずインパクト効率を見直してみてください。
あなたのスイング、もしかしたら“力はあるのに効率が悪い”状態かもしれませんよ。
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