ゴルフは“イメージと逆”?うまく打てない原因、実はそこかもしれません

分度器56度の矢印がどれくらい上を向いているか ゴルフスイング

こんにちは、みなゴルフコーチです

レッスンに来られる生徒さんの中には、

  • 「YouTubeを観ながら3年間、独学で練習したけど上達しなかった」
  • 「友達に教えてもらったけど全然当たらないので、ちゃんと習いたいと思って…」

という方がたくさんいらっしゃいます。

実はこれ、とてもよくあるパターンです。
なぜゴルフは、独学ではなかなか上達しにくいのでしょうか?

その答えは、ゴルフには“イメージと逆の動き”がたくさんあるからだと私は考えています。


ゴルフだけが“フォームがバラバラ”なスポーツ?

例えば、他のスポーツ——

  • テニスのストローク
  • 野球のバッティングや投球

こうした競技では、多少の個性はあっても、フォームはある程度似ているように見えると思いませんか?

でも、ゴルフだけは違います。

  • プロとアマのスイングが全然違う
  • 個性的すぎて、正解がわからない

なぜ、こんなにもバラバラになってしまうのか?

その理由の一つが、イメージと真逆の動きが求められる」という特殊性にあると思うのです。


なぜゴルフは“逆の動き”が多いのか?

たとえば初心者の方は、地面にあるボールを上げたいと思うあまり、ついこんな動きをしてしまいます:

  • 左手首を曲げ、右手首を伸ばして「すくう」
  • ダウンスイングで体を右に傾けて、さらにすくう動作を重ねる

このような「キャスティング」や「すくい打ち」が入ると、

  • 飛ばない
  • トップ(球の上を叩く)
  • ダフリ(地面を先に叩く)

といったエラーが起きやすくなります。


ゴルフクラブには“すでにロフト”がある

多くの方が見落としがちなのですが、ゴルフクラブには“最初から角度(ロフト)”がついているのです。

  • サンドウェッジ(SW)なら約56〜58度
  • 7番アイアンでも約27〜33度

これだけ上を向いていれば、すくわなくても自然に球は上がる設計になっているのです。

実際、プロゴルファーはこれらのクラブを**ロフトを立てて打つ(例:30度のロフトを27度で打つ)**ことで飛距離を出しています。

それでも多くのアマチュアは、「すくわないと上がらない」と思い込んでしまい、
余計にゴルフを難しくしてしまっているのです。

53度だとこれくらい上を向いています

分度器56度

図で見せられると意外に上を向いているんだと思われるのではないでしょうか?

これだけ上を向いていたらすくう動きをしなくてもある程度アゴがあるバンカーでも出せると思いませんか?

7番アイアンは27度~33度くらいです(製品によって違います)

分度器30度

自分で上げなくても球上がりそうですね

よくある誤解「すくうと天ぷらになる」?

生徒さんからよくこう聞かれます:

「すくってるから天ぷら(高く上がって飛ばない球)になるんですよね?」

でも実はこれ、真逆です。

天ぷらの原因は「打ち込みすぎて、クラブがボールの下に入りすぎている」ケースが多いのです。
つまり、「すくう」どころか、叩きすぎているわけです。

このように、ゴルフには感覚と実際の動きがまったく違う現象が本当にたくさんあります。

力を抜いたスイング=飛ばない?

よく生徒さんにこう言われます:

「先生のスイングって、全然力入ってないように見えますね!」

いえいえ、ちゃんと力入れてます!(笑)

ただし、見た目に力感がないだけで、体幹にはしっかりと力を入れています。

バレリーナと同じ

しなやかに見えるけれど、内側ではしっかり筋肉を使っている。
これって、バレリーナと同じです。

体幹が使えていなければ、あれほどきれいに背筋は伸びませんし、バランスを保つこともできません。

「力を抜け」は誤解されやすいアドバイス

特に女性の生徒さんからよく聞くのが、

「夫に“力を抜け”って言われたので、ゆっくり振ってます」

その結果、飛距離が出ずに悩んでいるというパターンが多いです。

本来は「腕や肩の無駄な力を抜いて、体幹に力を入れる」という意味なのですが、
すべてを“脱力”してしまうと、タランタランとした“やる気のない”ようなスイングになってしまいます。

プロゴルファーに、そんなスイングをしている人は一人もいません。


ゴルフはスポーツ。しんどくて当たり前!

飛ばしたいなら、筋肉を使います。
速く走ると疲れるのと同じで、ゴルフも「楽して飛ぶ」はありえないのです。

プロのスイングはしなやかで、スムーズに見えるかもしれません。
でも実際は、皆さんが思っている以上に体幹を使い、筋肉で支えているんです。


まとめ:ゴルフは“イメージと逆”を理解すれば、上達が加速する

  • ゴルフクラブはすでに上を向いている
  • 無理にすくわなくても、球は上がる設計
  • 見た目が力んでないスイングでも、体幹ではしっかり力を使っている
  • 「力を抜く」は、全部を脱力することではない

これらの“イメージとのズレ”を理解すると、
今まで難しかったゴルフが少しずつ「正しく難しいもの」に変わっていきます。


📣 「自分の感覚が合っているのか不安…」という方は、ぜひ一度レッスンにいらしてください。
間違ったイメージを手放すことが、最短で上達するための第一歩です!

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