〜「腰を回すゴルフ」から抜け出せた瞬間〜
レッスンをしていると、とても印象的な瞬間があります。
それは、生徒さんにバランスディスクの上に乗ってボールを打ってもらったときです。
これまで
- トップが出る
- ダフる
- 球が弱い
- ミートが安定しない
そんな悩みを抱えていた方が、
急に「パチン」とした音でボールをとらえ始めることがあります。
そして、その直後によく聞かれるのがこの一言です。
「なんか…腰が回った感じがしないんですけど、
これって手打ちじゃないんですか?」
「腰が回った感じがしない」=手打ち?
これは、実は非常に多い質問です。
そして同時に、現代ゴルフで最も誤解されやすいポイントでもあります。
多くのアマチュアゴルファーは、
- 腰を大きく回した感覚がある
- 勢いよく切った感じがする
こうした**“回した感覚”がないと、
「体を使っていない=手打ち」**だと思い込んでいます。
しかし、これは大きな勘違いです。
腰を「回した感覚」と、実際に「回っている動き」は違う
正しく体が使えているときほど、
- 自分では回った気がしない
- むしろ静かに感じる
- 力んでない感覚になる
ということがよく起こります。
なぜなら、
無理に腰を回しにいっていないからです。
腰は
❌ 主役ではなく
⭕ 結果として動くパーツ
なのです。
バランスディスクに乗ると、なぜ誤解が生まれるのか?
バランスディスクの上に立つと、
- 横に動けない
- 勢いよく腰を切れない
- 足の外側に体重を逃がせない
この状態になります。
つまり、
今まで“腰を回しているつもりだった動き”ができなくなるのです。
すると体は、
- 足の内側で踏む
- 体幹でバランスを取る
- 股関節を斜めに使う
こうした本来必要な動きだけを選び始めます。
ゴルフの体重移動は「足の内側」で起きている
ゴルフスイングにおける体重移動は、
大きく左右に流れるものではありません。
基本は
👉 足の内側で受け止め、内側で移動する
これができると、
- 頭が動かない
- 前傾角度が保たれる
- 上体が突っ込まない
結果として、
インパクトが驚くほど安定します。
水平に回さない。股関節は「斜め」に使う
もう一つ大切なのが、
下半身の使い方です。
多くの方は、
腰を水平にグルッと回そうとします。
しかし、ボールは地面にあります。
前傾角度を保つためには、
下半身も斜め方向の動きが必要になります。
それが、
👉 股関節を斜めに切り上げる動きです。
この動きが入ると、
- 上体が起きない
- 腰だけが先行しない
- クラブがプレーンに乗る
そして結果として、
**「回そうとしていないのに、ちゃんと回っている」**状態が生まれます。
「手打ち」に見えてしまう本当の理由
生徒さんが
「手打ちじゃないですか?」と感じる理由は、
- 腰を強く切った感覚がない
- 上半身が暴れていない
- 動きがコンパクトに感じる
からです。
しかし実際には、
- 足の内側で地面を踏み
- 股関節と体幹でエネルギーを作り
- その力が腕に“伝わっているだけ”
腕を振っているのではなく、
体感を使っている状態。
これが、本当の意味での
**「体を使ったスイング」**です。
まとめ
バランスディスクで球が当たり始める理由は、
- 腰を回そうとできなくなる
- 無理な横移動ができなくなる
- 体幹と足の内側を使わざるを得なくなる
からです。
そして、
「腰が回った感じがしない」
=
「手打ち」
ではありません。
むしろその感覚こそ、
正しい体の使い方に近づいているサインです。
ゴルフは
“動かした感覚”より、“結果としてどう動いたか”。
もし、
「腕を振っていないのに当たる」
「腕に力を入れていないのに飛ぶ」
そんな感覚が出てきたら、
それは間違いなく正解に近づいています。
自分の感覚より、
ボールの反応を信じてみてください。




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