こんにちは、みなゴルフコーチです
私は毎週末PGAの試合と女子プロの試合を観ています
試合を観ていて前傾角度が深いアドレスをしているプロを最近あまりみかけないです(手元は下がっていても前傾角度は浅目のプロが多いです)
代表的な例がデシャンボー選手ですね。小平智選手、申ジエ選手、稲見萌寧選手とかも前傾浅目です
プロゴルファーの平均飛距離は年々上がっていて飛距離が出ない選手は稼ぐことが難しくなってきました
大型ヘッドになってから体を大きく移動(スエー)させない軸(回転)のスイングが支流になってきています
前傾角が深めだと回転がしにくく回転スピードが上がりにくくなります
そのため前傾角度を深めにする選手が減ってきていると思われます
アドレスとクラブパス
クラブパスとはインパクトを迎える直前からインパクトを通過した時のクラブヘッドの左右の短い軌道のことを言います
以前はクラブを振る方向(スイングプレーン)に球が飛ぶと言われていましたが、解析機の進化でインパクトのフェース向きに球が飛んでいくことがわかりました
そのためインパクトでフェースの向きがどちらを向いているかが重要になってきます
簡単に説明すると直線で振る(垂直円)とフェースは直角になりますが(インサイドから下してきた場合)水平円になればなるほど(ダウンブローで当てた場合)フェースの向きが球に当たる前に右に向きやすくなります
垂直円に近いパターは真直ぐ転がりやすいですよね
ですので垂直円の方が球を真直ぐ飛ばしやすくなります
球を曲げながら飛ばしてコントロールしたい方はアドレスの前傾角度は深めでもいいと思います
しかしゴルフクラブも以前より曲がらないような設計になってきています(むしろ曲げることが難しくなっています)
ですので私は自分の生徒さんには前傾角度を深くすることをあまりおすすめしていません
アドレスの重心の位置
以前はレッスン本などでアドレスする時の手元の位置は体から握りこぶし2個分ほど離しなさいと言われてきました
しかし近年のPGAの試合を観ていると握りこぶし2個分ほど開けている選手をほとんどみかけなくなりました
手元は体にくっついてしまうほど近い選手や握りこぶし1個分くらいしか離れていない選手の方が多いです
前傾角度を浅目に構えて腕に力が入っていない肩からダランとした位置に手元を下すと自然にその位置になるからだと思います
そして手元が身体に近い方が力を出せます
手元が体に近いと手の通り道がなくなってしまいますが、以前のようにインパクトで左のサイドをあまり動かさず左の壁を作ってローテーションを行っていたスイングと違って今はダウンスイングで左のお尻を積極的に動かして左サイドを後方に下げて行きます
そのためインパクトの時に手の通り道を確保できるようになったため力の入る位置に手元をセットしているからだと思います
そして重心の位置ですがレッスンしているとアマチュアゴルファーの方はアドレスの時に重心の位置がつま先にかかり過ぎていたり踵にかかり過ぎていることが多いです
ゴルフは必ず前傾するため体の位置より頭の位置が一番前側になります
足元の重心位置が悪いと重たい頭を支えれないためにバランスを取ろうとしてトップに行くまでに前傾角度が起き上がったりダウンスイングで前のめりになったりあおったりしやすく色々なエラーが起こってきます
以前ドライバが全然当たらないのでみてほしいとレッスンを受けにみえた方がいました
スイングの問題ではなくてアドレスの重心の位置が後傾過ぎて当たってないようだったので重心の位置を変えてもらったら当たるようになりました
それくらいアドレスは重要です
バランスの良いアドレスは赤線が引いてある一枚目の画像のように脇下、膝頭、母指球が一直線に揃っているアドレスです
最近はこのアドレスで構えているPGAの選手が多いです
二枚目は前傾がなさすぎるアドレスです
三枚目は頭が前に出すぎて踵に重心がかかりすぎているアドレスです
きれいなスイングにしてきちんと球を当てようと思ったらスイングする前のアドレスが大切です
練習してもなかなか上手く球を打てなかったら一度アドレスを見直してみるといいかもしれません
まとめ
上手くボールを打つためにはアドレスを一度見直してみましょう
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